2020年現在、タイでは保険に加入することにより、10万THB分まで控除され、節税対策を行うことができます。

まずは、タイの課税所得の計算方法・仕組みについて解説致します。

タイの課税所得の計算方法と税額計算の仕組み

課税所得の計算

課税所得は『総所得』−『所得控除』で計算します。

例えば、下記のような方の場合、課税所得は776,800バーツとなります。(表左上参照)

総所得:月収70,000バーツ+ボーナス2ヶ月分=980,000バーツ

所得控除:経費控除100,000バーツ+本人控除60,000バーツ+プロビデント・ファンド36,000バーツ+社会保険料控除7,200バーツ=203,200バーツ(表右上参照)

総所得980,000バーツー203,200バーツ=776,800バーツ

税額の計算

課税所得がわかったら、課税所得に対する計算を行います。

適用する税率は課税所得によって異なります。(表左下参照)

今回の例ですと、課税所得が776,800バーツですので、750,000バーツまでは65,000バーツ。

残りの26,800バーツに対しては20%で計算し、5,360バーツとなります。

よって、年間の納税額は総額70,360バーツとなります。(表下部参照)

タイの保険加入による節税効果

次に、上記の例をもとに、保険料控除額の満額10万バーツを控除した場合の課税所得と税額についてご紹介します。

下記の表は、上記の表に10万バーツの保険料控除を入れて計算したものになります。

所得控除に10万バーツを追加して計算しますので、所得控除の総額が303,200バーツになります。

よって、課税所得は【総所得980,000バーツー303,200バーツ=676,800バーツ】となります。

これを先ほど同様に各税率に則り計算すると、納税額の総額は54,020バーツとなります。

 

今回のケースの場合、10万バーツの所得控除があるかないかで16,340バーツの差が出ます。

 

このように、タイの保険は保険サービスの内容のみでなく、節税対策としても活用できますので、節税の観点からも保険加入の検討をされることをおすすめします。